2025年3月8日 航空自衛隊 入間基地一般開放
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いよいよ国産輸送機C-1が2025年3月の年度末を以て退役となる中、入間基地では一般開放イベントが実施されました。飛行展示や物販はないものの注目されている機体が展示され、シミュレーションテイクオフも披露されるという事で十分行く価値のある内容です。当日は昼頃から小雪が舞う天候でしたが予想以上に多くの人が訪れていました。入間修武太鼓の演奏も華を添えた良いイベントでした。

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入間基地北門
今回の入場は北門一か所に限定されています。IDチェックや持ち物検査もなく、そのままエプロンに向って歩いていくことができました。到着した時点で小雪が舞う寒い天候でしたが雨よりは過ごしやすいと思いました。入場は13時からでその前には並ばないようにとのお達しがありましたが8時ぐらいから並んだ人もいたようです。
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EC-1、C-1
年度末となるこの3月を以て退役を迎えるEC-1とC-1特別塗装機が地上展示される、ファンにとってはたまらないイベントです。3時間だけの小規模なイベントで、降雪予報もある寒い日でしたが予想以上に多くの来場者でした。
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EC-1、C-1
注目の主役級2機が並んだエリアではさすがに人垣ができてしまい撮影するのもやや困難な状況でした。少し待てば入れ替わりで進むこともできましたが最前列で立ったままの人もいてちょっと困りました。
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EC-1
ラストイヤーを迎えて一気に公に展示される機会が増えたEC-1。入間基地航空祭の時は大混雑のためなかなか撮影できませんでしたが、さすがに今回は撮りやすかったです。
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EC-1、C-1
注目の高い2機が並ぶ姿を撮れたのは本イベントの大きな収穫です。特徴的な機首を大きく撮たこともよかったです。この後でシミュレーションテイクオフが行われるので撮影場所を移動することにしました。
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C-2 ブルーホエール
美保基地からC-2輸送機が飛来しました。これは本イベントのためではなく通常ミッションのフライトです。尚このくぼみのようなロープの張り方を見て何かあると気付いたため、ここで立ち位置を確保することにしました。
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C-2 ブルーホエール
ほぼ無風でしたがランウェイ17で運用されていました。このC-2の飛来は入間基地の公式サイトで休日飛行計画にて告知されており予め心の準備をしておくことができました。
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EC-1、C-1
EC-1の部隊マークとC-1特別塗装機の桜吹雪を1枚のフレームに収めることができました。
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EC-1、C-1
EC-1が牽引車によってプッシュバックされました。イベント告知では地上滑走を行うと書いてありました。おそらく最初に地上展示された場所から移動されることが予想できたので先に撮影しておいて良かったと思います。
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C-1
特別塗装機のプッシュバックが開始されました。後ろにいるC-1最終製造号機031号機は本イベントへの参加はありませんでした。
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C-1
用途廃止の最後まで残った002号機と最終製造機となる031号機の並びが得られました。
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C-1
搭乗用のハッチを開けて準備を進めるC-1輸送機。エンジン始動は14時45分頃を予定しているとの会場アナウンスがありました 。
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KC-46A ペガサス
上空からジェット音が聞こえたので見上げたところ、フライングブームを装備した機体が飛んでいました。美保基地のKC-46Aがイベントに華を添えに来たのかと思いましたが、フライトレーダーを確認したところ米空軍機でした。
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車両
見慣れない貨物を運ぶ輸送車両が通過しました。美保基地から飛来したC-2から搬出した貨物を運んでいると思われます。
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車両
この車両は運転席が左脇に設置されていて、貨物の搭載を効率的に行うことに特化しているようです。貨物はコンテナの状態で運ばれていました。
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バス
貨物車の後ろをバスが追いかけます。美保基地から来たC-2のミッションに関係する人達でしょうか 。
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C-2 ブルーホエール
エンジン始動を松C-1の奥からC-2が先に出てきました。輸送ミッションを終えて美保基地へ戻ります。
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C-2 ブルーホエール
エプロンに化学消防車が待機していました。いつもはこの場所にいないので何かおかしいと感じていましたが後でそろ理由がわかります。
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C-2 ブルーホエール
C-2クルーがコックピットから こちらに向かって手を振ってくれました。こちらもシャッターを押す指を少し止めて手を振り返しました。
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C-2 ブルーホエール
美保基地へ向けて離陸したC-2。エプロンでは機体点検を薦めるEC-1、エンジン始動待機中のC-1特別塗装機、そして本日はお休みのC-1通常塗装機です。
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EC-1
機体点検を進めるEC-1は整備員の指示に従い主翼上面にあるエアブレーキを開きました。
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EC-1
シミュレーションテイクオフに向けてタキシングを開始したEC-1。消防車目線からの写真が撮れたのも本イベントのおかげです。
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EC-1
撮影ポジションが良かったようで背景の建造物が少ない状態でタキシングを撮ることができました。
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EC-1
コクピット内からクルーがこちらに向かって手を振ってくれました。航空祭ではこのような近距離で撮ることはできませんでした。本イベントは広報目的ではなく飛行機ファンに向けた感謝イベント的な目的でしょう。本当によい企画だと思います。
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C-1
EC-1に続いて10分後にエンジンを始動したC-1特別塗装機にタキシング許可が下りて滑走路へと向かいます。
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C-1
不死鳥が描かれたC-1特別塗装機をこのようにじっくりと撮影できる機会ができるとは思っていませんでした。入間基地の取組みには感心しますが、築城基地から転勤したジオスさんの存在も関係しているような気がします。
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C-1
機体の左側面の後方のみに書き込まれた「C-1 FOREVER」の文字は主翼に隠れることも多いので撮影するアングルを選びます。
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C-1
特別塗装機に描かれたフェニックスのデザイン。もちろんコックピット内からもお手振りをいただきました。
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EC-1
EC-1がシミュレーションテイクオフを開始しました。実際に離陸することはありませんが航空機が動く姿を見られる上、集まったファンに対して平等に多くのシャッターチャンスを与えてくれる素晴らしい企画です。
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EC-1
離陸滑走を行った後、減速するために主翼エアブレーキを展開。この日は外柵に集まったファンに対しても感謝の意を伝えるためかランウェイエンドまで進んだようです。エンドに賭けたファンも良い写真が撮れたようです。
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EC-1、C-1
シミュレーションテイクオフを終えて再びエプロンへと戻って来るEC-1。通常塗装のC-1と並ぶタイミングを意識しました。
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EC-1
EC-1をグランドレベル、しかも基地の中から撮影できる数少ないチャンスが訪れました。まずは主翼を含めた機体全体を入れた構図でおさえます。
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EC-1
主力端をカットして機体を大きめに撮る構図に切り替えました。さすがにこれが最後の撮影になるかもしれないと思いながらシャッターを切りました。
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EC-1
エプロンに待機していた消防車の謎が解けました!戻ってきたEC-1に対して消防車による放水セレモニーが行われました。
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EC-1
消防車の放水を受けたEC-1はミストに包まれました。本当のラストフライトは記念撮影やセレモニーがあるはずなのでもう少し先だと思います。
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EC-1
立ち位置を決めた時の予想通り、EC-1はこちらに向かってタキシングしてきました。ロープがここだけ凹んでいたので航空機前太鼓演奏が行われるのはここだと予想していました。しかし実際に目の前でスポットインする姿には興奮しました。
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C-1
エプロンではEC-1がエンジンをカットしたのと同時にC-1特別塗装機がシミュレーションテイクオフを開始。かなりスピードが乗っていたように感じました。
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EC-1
目の前にスポットインしてくれたEC-1にご縁を感じました。ボリューム感のあるレドームに迫力ある構図を求めつつ、後ろに並んだ人が撮りやすいようにという気持ちも含めてローアングルで撮影
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EC-1
エンジンを停止したEC-1はコックピットのサイドガラスを開け、上部にあるハッチも開放し換気を行いました。
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C-1
シミュレーションテイクオフを終えたC-1特別塗装機が戻ってきました。ノーマル塗装機との並びが撮影できました。
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C-1
特別塗装機の主翼を含めた全身姿を撮影。基地内からみた背景で撮影できる機会を得られたのは本当に嬉しいと思います。このイベントのために遠征して参加した人もいたようです。
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C-1
主翼端をカットして胴体を大きく撮影する構図で撮影。この時も後ろの人が撮影できるように低い姿勢で構えましたが、年齢が上がると低い姿勢も体にきついので普段は立っていることに理解を深めてほしいです。
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C-1
消防車の放水セレモニーを受けるC-1特別塗装機。本当のラストフライトはもう少し先であることに期待したいですが残すところ3週間を切りました 。
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C-1
今回持参したのは28-400mmの便利ズームでした。飛行展示の予定はないので充分かと思っていましたが、予想以上に良い企画内容だったので明るいレンズも持っていけば良かったという反省もありました。
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C-1
スポットインで転回する際に正面を向いてくれた瞬間です。EC-1の主翼が重なってしまったのが残念でした。
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C-1
駐機スポットへ向けて減速する特別塗装機。EC-1の主翼が構図内で重なってしまわないかと不安で、もう少し進んでほしいと願ってしました。
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C-1
観客の拍手に応えて手を振るEC-1のパイロット。休日にもかかわらずファンのためにありがとうございました。
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EC-1
EC-1の大型レドームの下に設けられたフィンのような装置が特別感もあってよかったです。
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EC-1
一羽のカラスがEC-1の上に飛び乗り注目を集めていました。この日一番注目されたカラスではないでしょうか。
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入間修武太鼓
今回のもうひとつのメインイベントが入間修武太鼓の演奏です。体育館の中で2回演奏を行った後で舞台をエプロンに移し航空機の前で大演奏会を行います。事前予告でわかっていたので
同立ち位置で待機していました。
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入間修武太鼓
入間修武太鼓は初めて見ましたが想像以上の規模でとても楽しむことができました。普段は航空機を追いかけるので精一杯でしたが今回のように余裕のあるイベントでは大きな楽しみの一つになります。
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入間修武太鼓
EC-1と太鼓の組み合わせはなかなか見ることができないでしょう。大きなレドームと横置きの太鼓が似ているように見えて面白くなってきました。
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入間修武太鼓
今回のイベントを象徴するようなお気に入りの一枚です。1曲目は「やまびこ」でしたが改めて日本の文化を再認識するような気持ちになりました。
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入間修武太鼓
太鼓演奏は二曲披露されました。二曲目の「三三七」は部下が上司への尊敬を込めつつもユーモア溢れたナレーションで始まりました。
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入間修武太鼓
紹介されたリーダーの方はこの日誕生日を迎えると同時に、この日が最後の演奏になるそうです。その意味も含めてイベント開催日はこの日に設定されたのかもしれません。そうだとしたら粋な話です。
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入間修武太鼓
太鼓チームは前進して観客との距離を縮めて煽り、クライマックスへむけて会場を盛り上げます。
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入間修武太鼓
太鼓と笛の演奏に加えて綺麗な袴を着た「舞い」が加わり、パフォーマンスはクライマックスへと向かいます。
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入間修武太鼓
初めて見た入間修武太鼓でしたが感動して思わず拍手。このような企画は ぜひ機会を増やしてほしいと思いました。
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EC-1
到着した時点で雪が降る寒い日だったので撮るものを撮ったら早めに帰ろうとも考えていましたが、結局は16時の終了時刻までいることになりました。ここまできたら最後は悔いの残らないよう航空機を撮って帰ります。
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EC-1
EC-1のノーズとC-1特別塗装機の尾翼に描かれた桜吹雪の組み合わせが撮れました。自転車や太鼓の備品などが写ってしまいますがそれもイベント感のひとつということで許せます。
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C-1
特別塗装機の正面撮影に成功。とはいえ両翼をいれると観客が写り込んでしまいました。航空祭に比べれば圧倒的に撮りやすいですが最前列にたどりつくには何分か待つ必要はあります。
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C-1
ローアングルからの撮影。入間基地の公式Xでは「C-1特別塗装機を見に来て下さい!」と発信していて、一体いつ行けば見られるのか?とボヤいてしまいましたが入間基地は有言実行であったことは本当に素晴らしいです。この写真を撮っている頃になると雪の粒は大きくなり本格的な寒さになりました。
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C-1
立ち位置確保のため意外と時間がなくて近寄ることができなかった一般の駐機エリア。よく考えれば通常塗装のC-1も同じく3月で用途廃止になるのでもっとよく見ておくべきだったと思いました。
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YS-11EA
入間基地でしか見られないグレー塗装のYS-11が見られました。しかしプロペラは取り外された状態で、アンテナフェアリングもなくシンプルなシルエットでした。
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EC-1、C-1
主役級の2機が横に並んだレイアウトでした。機体の間には少し距離があり並列に配置されたので離れた場所から引き気味の構図でないと撮れませんでした。
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EC-1
盲点でしたが輸送ターミナルのある建物の2階も開放されていたようで2階高さの視点から撮影できることに最後に気がつきました。蛍の光が流れはじめたので少し気は引けましたが数分だけ立ち寄らせてもらいました。
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C-1
C-1特別塗装機を2階の高さから見たアングルです。珍しいものではありますが入間基地はRW35側でも同様に高い位置から見ることができます。
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EC-1、C-1
3時間という短時間ながら満足感が高い素晴らしい企画でした。航空祭とは違ってコアなファンが多いと思うので共通認識もあり行動しやすいと感じました。このような形で航空機を運用する側と納税者でもあるファンとのミーティングは機会をみて開催してほしいと希望します。
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ポスター
今回の一般開放はSNSを通じて告知ポスターが公開されました。目的はC-1、EC-1に対する感謝を示すもので、メインイベントは太鼓の演奏。それに併せて機体見学会を開催して一般にも開放するというものでした。
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スケジュール(パンフレット)
13:30 太鼓演奏 (前段の部)
14:30 太鼓演奏 (後段の部)
14:30 航空機地上滑走
15:30 太鼓大演奏会(航空機前演奏)
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