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20250601

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2025年6月1日 航空自衛隊 入間基地ランウェイウォーク

昨年に行われた入間基地のランウェイウォークの様子をSNSで見てから一度参加してみたいと思っていました。最近は事前申請も不要で誰でも気軽に参加できるようになったので頑張って早起きをしてチャレンジしてきました。普段は立ち入ることができない滑走路を歩くだけでも楽しいのですが、地上展示が予想移行に充実していてとても良いイベントでした。


キッチンカー

開門は9時からでした。3月の一般公開の時とは違い、マニア以外の人も多く参加するためか、やや厳しめの持ち物検査が行われました。9時12分頃にはチェックを終えて基地内に入場できました。キッチンカーや露店が出迎えてくれていて、民間企業も参加する力の入ったイベントであることがわかりました。腹ごしらえしたいところでしたがまずはエプロンを目指します。

 

 

C-1、EC-1、C-2

エプロンエリアには年度末の3月に退役したC-1輸送機やEC-1などが地上展示されていました。退役後も綺麗な状態で今も保存され、再び撮影できる機会を用意してくれたことを嬉しく思います。

 

 

C-1

フェニックスの塗装で人気となった002号機は記念塗装を残したまま大切に保管されていました。今年3月に行われた一般解放でもお披露目されましたが、今回は晴天に恵まれたことが写真派にとって嬉しい事でした。

 

 

C-1

通常塗装のC-1とカモノハシ顔のEC-1、そして現役C-2。顔が異なる3機種の並びを撮りたかったのですが常に多くのカメラマンが集まってくるので機体だけを撮るのは「待つ」忍耐が求められます。この日の自分には無理でした。

 

 

C-1

一般解放の時は曇り空でしたが今回は青空の順光で横からの姿を撮ることができました。入間基地では航空祭以外でも小規模のイベントを開催してくれるのが有難く、ファン心理をよく理解していると思います。

 

 

EC-1

入間基地をベースとしながらも長らく秘密のベールに包まれていたEC-1。退役を迎えた最後の年になって、ようやく一般公開されるようになりました。まさか入間基地の名前が入った新しいハンガーの前でEC-1を撮る日が訪れるとは考えてもいませんでした。

 

 

EC-1

EC-1とC-2の並びです。この時間帯はまだ機体の前に集まる人は少なく、機体だけを撮る事もできました。もっとも集まったカメラマンが考えることは同じなので、みなさん少し下がった位置からお互いが邪魔にならないようにする無言の配慮が感じられました。

 

 

CH-47J チヌーク

午前中の早い時間帯は逆光になる位置にCH-47JチヌークやU680A、U-4などの支援機が展示されました。

 

 

入間基地

エプロンエリアに地上展示された入間基地の所属機。しかし前月に小牧で発生した墜落事故の影響を受けてT-4の参加は見送られました。亡くなられた2名のパイロットのご冥福をお祈りいたします。

 

 

ランウェイウォーク

エプロンエリアから滑走路の方を見るとスタンバイしている参加者の姿が見えました。9時30分から開会セレモニーが行われ、滑走路に関する知識やイベントに関する注意事項や説明が行われました。

 

 

放水セレモニー

開会宣言が行われランウェイウォークが始まると2台の消防車による放水セレモニーが行われました。

 

 

ランウェイウォーク

先頭を進む人たちは放水セレモニーのミストの中を歩くことになります。この日は暑すぎず寒すぎず、ウォーキングには最適のコンディションだったのでこのシャワーは気持ちよかったのではないでしょうか。

 

 

入間基地

エプロンで地上展示された輸送機系の4機並び。C-1とC-2の機体サイズの違いもよくわかります。

 

 

タキシーウェイ

自分もエプロンから誘導路を通って滑走路へと向かいます。両手を広げてセンターラインの上を通り、航空機やパイロットの気分を味わいながら進みました。いい歳ではありますがとても楽しい体験でした。

 

 

バリヤー

滑走路の端には制動が効かなくなった航空機を強制的に停止させるためのバリアーが立てられていました。もっともウォーク中は滑走路もクローズされているはずなので展示のために立てられたものだと思います。

 

 

バリヤー

バリアの材質は硬質ゴムかと思っていましたが、強度がありそうな布の束であることが間近に見ることで初めてわかりました。

 

 

アプローチライト

滑走路へ航空機を誘導するアプローチライト。滑走路側から見ることができる日が来るとは思いませんでした。

 

 

ランウェイ

いよいよ滑走路の上に到着しました。ここからは片道2キロの距離を歩くことになります。まずは滑走路の境界を示すスレッショルドの大きさに感動しました。間近にみるとこんなにも大きいとは…。

 

 

ランウェイ17

最初の人気撮影ポイントです。ランウェイの方角を示す滑走路ナンバーの前で記念写真を撮る人が多くいました。この日のアクティブランウェイは17でここからウォークをスタートします。

 

 

ランウェイ

スレッショルドからバリアーの方角を向いた眺めです。この日は2か所の門から入場することができました。公式では狭山市役所門の方がおすすめということでしたが私はいつも通り北門から入場しました。しかしスタート地点に立つだけでもけっこう歩きました。

 

 

滑走路灯

滑走路の両側に設置設置された滑走路灯。素通りされる方が多いですが興味深く観察する人もいました。

 

 

ひな壇ポイント

いつもはフェンスの外から撮ることになる私たち航空機ファンの間では有名なひな壇ポイント。基地の内側からはこのような見え方になるんだなぁと感慨深いものがありました。

 

 

ランウェイ

滑走路を歩き出して少し進むとタイヤの跡が確認できました。航空機がタッチダウンした時にタイヤのゴムが溶けて黒くなっていることがよくわかります。その先には蜃気楼のようなものが見えますが、実は消防車のセレモニーによってできた水溜まりです。

 

 

入間基地

滑走路からエプロン側を見た眺めです。4機の輸送機がこちらを向いて整列して見えるポイントを探しましたが吹き流しが少し邪魔になりました。

 

 

タッチダウンゾーン

滑走路のタッチダウンゾーンを示す白いライン。近くで見てみると同じ太さの線を6回分並べて塗っていることが初めてわかりました。

 

 

化学消防車

オープニングの放水セレモニーを行った消防車はそのまま滑走路の脇で展示されました。

 

 

ランウェイウォーク

長さ2km横幅45mの滑走路はいざ立ってみるととても広い。かなり多くの人が参加していたはずですが、混雑することなく快適に歩き進むことができました。まわりに関係なく自分のペースで進むことができるのはよかったです。

 

 

入間基地

大きなハンガーの前に展示された地上展示機。U-4、C-2、U-680A、EC-1のカラフルな並びが撮れました。

 

 

センターライン

気持ちよく堂々とセンターラインの上を歩いてみました。ウォークは途中にある誘導路から離脱することができるので体力やコンディションに合わせて歩く距離を選ぶことができます。私の今回の目的は地上展示機を見ることだったので反対側の端まで歩くこと目指しました。

 

 

YS-11EA

滑走路の中盤あたりまで進んでいくとYS-11EAが見えてきました。航空祭でも展示されることがないレアな機体なのでこれはビッグチャンスです!

 

 

YS-11EA

こういうチャンスもあろうかと思い、400mmまで寄って撮影できる便利ズームZ28-400mmを持参しました。本体は軽量ながらも強力なAF機能を持つZ5Ⅱにしました。

 

 

YS-11EB

今も現役で飛行するおそらく最後のYS-11となるEB型です。早く滑走路を歩き終えて機体に近づいて撮影したいとウズウズしていました。

 

 

C-2

2機のC-2が駐機していました。新管制塔の近くにはウォーク参加者の人影が見えたので近くで撮影しても特に問題はなさそうです。

 

 

RC-2

まさか!見てみたかったRC-2の姿が現れました。3月の一般開放の時には岐阜基地にいたようで、その後の居場所がわかりませんでした。現在は入間基地に戻ってきたようです。いつか飛行している姿が見てみたい航空機ですね。 ここから誘導路を通ってすぐに機体に近づくこともできましたが、ランウェイ35エンドまで行ってみたかったのでここはぐっと我慢してさらに歩きます。

 

 

ランウェイ35

2kmの滑走路を歩き切って反対側の35まで到着しました!ここでも記念撮影をする人が多くいましたが、ここから撮影すると参加者が正面を向いて歩いてくるので達成感がありました。

 

 

タキシーウェイ

今回のランウェイウォークを体験してみてよく理解できましたが着陸滑走後に滑走路の端までタキシングすることはまずしたくないな…と実感できました。中央付近の誘導路から離脱して早くエプロンに戻ってエンジンを止めたいと 思う気持ちが実感できました。エンドまで転がってくるのは外柵に集まった見学者に応えるためのファンサービスでしょう。

 

 

RC-2

2kmの滑走路を歩いたら当然ですが同じ距離を戻っていかなければなりません。最長で4km約1時間のコースです。滑走路の上は一方通行、帰りは誘導路から離脱してエプロンへと戻る道のりです。

 

 

病院前ポイント

ランウェイ35側の有名な撮影ポイント。普段はこの坂の向こうにある外柵から撮影することが多く、基地の内側からはこんな感じで見えるのかと嬉しくなりました。外柵に人が集まっていたら手を振ってしまうパイロットの気持ちもよくわかります。

 

 

RC-2

誘導路を通ってエプロンへと戻る途中にビッグチャンスが訪れます。普段は外から見えにくい場所に駐機されているRC-2を堂々と撮影できるので本当に来てよかったと思えます。

 

 

ランウェイ・オアシス

ランウェイウォークではコース途中に何台かバスが待機していてエアコンが効いた環境を提供していました。疲れた人はここで休憩をとることができます。飲料水も提供されるので安全への配慮が行き届いていると感心しました。

 

 

RC-2

初めてお目にかかったRC-2電子情報収集機。展示機ではありませんでしたが、色々な角度から見ることができて有難かったです。誘導路からの距離もあったので観客が間に入ることもなく落ち着いて見学できます。

 

 

RC-2

歩いていく度にアングルが変わることで背景も大きく変わってきます。色々なシチュエーションでの写真を撮ることができました。この角度からは丸いレーダーや大きなハンガー、そしてどこかカラフルな砂山という情報量の多い風景で撮れました。

 

 

RC-2

RC-2は旧式化となったEC-1の代替機としてC-2輸送機をベースに開発された電子情報収集機です。見るからに怪しげなアンテナフェアリングが多数増設された機体です。飛行隊マークはついていませんでした。

 

 

RC-2

退役を迎える最終年度まで情報が公開されることのなかったEC-1に比べるとRC-2は導入に関する正式アナウンスもあり、複数機が調達される計画となっています。

 

 

C-2

ノーマルのC-2輸送機も駐機していました。入間基地はエプロンが狭いという固定観念がありましたが、こうやって歩いてみると拡張されたこともあり今ではかなり広いエプロンの基地であることがわかりました。

 

 

C-2

駐機していたC-2は213号機と218号機の2機が並んでいました。このあたりがC-2が普段駐機しているエリアだと思われます。

 

 

C-2

ズームの超望遠域を使って2機の並びを圧縮効果で近づけてみました。両機の機番が見える位置関係で立ち位置を決定しました。

 

 

RC-2

斜め後方から見たRC-2。EC-1と比べるとアンテナフェアリングが黒ではなく胴体と同じ塗装色なので一体感があります。機体シルエットはかなりゴツゴツとした変わった形をしている印象です。

 

 

YS-11EB

3月のEC-1退役に隠れて実は今も現役で飛び続けているYS-11EB。入間基地の名前が入ったハンガーと合わせて撮影することができました。

 

 

YS-11EA

こちらはコブのないYS-11EAです。プロペラは取り外されており、部品取り用のカニバリゼーションが発生していると思われます。

 

 

YS-11EA

163号機の方もプロペラが外されていて、今飛行できるのは159号機のみと思われます。

 

 

入間基地

入間基地には戦闘機のような派手な機体は所属していませんが後方支援として機体のバリエーションが豊富であることが同基地の魅力です。

 

 

YS-11EB

YS-11EBのクローズアップ。胴体上下に増設されたアンテナフェアリングが特徴的でプロペラも三枚のものに換装されています。

 

 

YS-11EB

YS-11EBを真横から撮影しました。2029年頃までは飛行する可能性があるという情報もあり、この機体を撮影できるチャンスはまだまだありそうです。

 

 

YS-11EA

YS-11EAとU-4の3機並び。旧管制塔の存在が空いた空間をうまく埋めてくれました。

 

 

YS-11EA

この数年で見られるようになった電子戦飛行隊のシンボルマーク。ヘルメットをかぶったカラスが電波を発生しているユーモラスなデザインです。

 

 

U-4

人員輸送を担当するエレガントなU-4。展示機ではありませんが装備品の全ての航空機が見られるのはランウェイウォークの大きな魅力です。ただしT-4の姿だけはありませんでした。

 

 

C-2

約4kmのウォーキングを終えてエプロンへと戻ってきました。今度はC-2を手前に置いた輸送機達の横並びを見ることができます。

 

 

C-2

この時間帯になると航空機の前で写真を撮る観客の数も増え、展示機の前は混雑するようになります。機体だけを撮影するのはもう無理な状態でした。展示された4機の特徴がわかる良いレイアウトだったので残念です。

 

 

C-2

手前からC-2、EC-1、C-1最終号機、C-1フェニックス塗装機。これらの機体は保存されるかどうかが気になるところです。

 

 

C-2

C-2の大きな尾翼と入間基地のハンガーを重ねて撮りました。航空祭とは違って地上展示機が撮り放題なのはこのようなイベントのメリットです。

 

 

EC-1

ローアングルからEC-1の尾翼を撮影。後部アンテナフェアリングが同機の魅力です。隣のC-1が並ぶ挑戦したくなるシーンでしたが、なかなかイメージ通りの構図は難しくて撮れませんでした。

 

 

C-1

フェニックスの尾翼には桜吹雪が描かれていて、ローアングルから撮影できました。3月の一般解放の時は機体の後ろに回ることができなかったのでとてもよかったです。

 

 

C-1

3月の一般解放で公開されたフェニックス。退役しましたが再び地上展示に駆り出されるとは思っていませんでした。同機は是非ともゲートガードとして保存して欲しいと思いますが、入間基地はスペースにも余裕ができたようなので博物館とか作ってもいいのではないでしょうか。

 

 

C-1

地上展示で並んだ輸送機系4機の尾翼。EC-1だけが少し隠れ気味になってしまったのが残念でした。ニコンのZ5Ⅱはバリアングルが採用されましたが正直なところこれがかなり使いにくい…。

 

 

C-1

やはり赤い派手な塗装のフェニックスは人気があり、常に多くの観客に囲まれていました。とは言え航空祭のような激しい混雑はなく快適に撮影することができました。

 

 

C-1

最後に改めて4機の輸送機系が並んだシーンを望遠レンズの圧縮効果で密度感高めて撮影しました。それぞれの顔の特徴がわかる良い並びです。

 

 

C-1

ランウェイウォークは普段立ち入ることができない滑走路を歩けるだけでも楽しい企画ですが、想像以上に地上展示が充実していました。この日は天気も暑すぎず、風もあり、快適だったこともあり 楽しい一日を過ごすことができました。12時50分から修武太鼓が行われる予定でしたが一足先に撤収しました 。

 

 

入間基地

入間基地の滑走路はやや短い2000mです。上空写真から見るとエプロンは拡張されていて、滑走路からの誘導路も白く補強されていることがわかります。これは大きなC-2輸送機がタキシングするために強化されたといわれています。この上を歩いたことは感慨深いものがあります。(画像:GoogleMap)。

 

 

基地印とランウェイタグ

今回 購入したグッズです。ランウェイウォークということでランウェイタグはちょうど良い記念になりました。以前買ったことがありますがそれはC-1の刺繍だったのでC-2にアップデートされたバージョンを購入できました。またSNSで見かけていて気になっていた基地印なるものが売られていました。基地印帳が3000円、通常印は400円、ランウェイウォーク記念は800円とかなり高め。正直これは困ったもので、揃えたくなってしまうのは間違いありません。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

09:00  基地開門

09:30~オープニングセレモニー

09:30~13:30 ランウェイウォーク(最終進入12:00)

※全長2km(往復4km)の滑走路を歩きます。

09:00~13:30 装備品等展示

10:30~11:15 警備犬訓練展示

12:50~13:10 入間修武太鼓演奏

14:00  基地閉門

 

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