2025年8月30日 東京国際クルーズターミナル
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横須賀港に寄港していた英海軍のプリンス・オブ・ウェールズは一般の人にも見学しやすいように8月28日からお台場へ場所を移動し東京国際クルーズターミナルに停泊しました。訓練航海の他にも存在感をアピールすることも目的のひとつだったのでしょう。そしておそらく最も都心に接近した戦闘機ということになるでしょう。唯一行けそうな日は午前中に車のリコール整備が入っていたので、作業が終わったあとから家族を連れてお台場へと向かいました。停泊しているだけでその他には一切のイベント性はなく、むしろ時間を気にせずゆっくりと見られるというのはよかったかもしれません。

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PL107 宗谷
以前は船の科学館があった場所ですが今は取り壊され、その先に東京国際クルーズターミナルが新しく建設されました。しかし初代の南極砕氷船「宗谷」はそのまま屋外展示されていました。歩いていると早速奥の方にプリンス・オブ・ウェールズのシルエットが見えてきました。
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HMS Princen of Wales,R09
東京国際クルーズターミナルのビルに隠れることなく、はみ出して姿を見せているプリンス・オブ・ウェールズの前方甲板。搭載されているF-35Bの列戦が見えていました。羽田空港へアプローチする航空機も通過して行くので見ているだけでも楽しい風景でした。
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HMS Princen of Wales,R09
プリンス・オブ・ウェールズの前艦橋です。手前には東京都、日本、イギリスの旗が潮風にのってたなびいていました。そしてその奥には羽田空港へアプローチする航空機が通過していきました。
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HMS Princen of Wales,R09
東京国際クルーズターミナルは軍艦の接岸により入場規制がかけられ中に入ることができませんでした。しかし隣接する潮風公園から艦の右舷前方を近くから見ることができました。
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F-35B ライトニングⅡ
今回は28-400mm便利ズームレンズを持参しました。甲板に搭載されているF-35Bもズームで拡大して撮ることができました。残念だったのは到着した頃は逆光になる時間帯でした。
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F-35B ライトニングⅡ
右舷前方甲板に配置されたF-35B後ろを向いたままのため、機首側の表情を見ることはできませんでした。民間船の見学クルーズに参加しようと思い調べてみましたが人気のためにほぼ満席。都合が合う時間の便も少なく今回は諦める結果となりました。
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F-35B ライトニングⅡ
甲板で翼を休めるF-35Bの向こう側に羽田空港へアプローチする民間機の姿が見えました。その航空機の中からも左側の窓側席であれば上空からプリンス・オブ・ウェールズの雄姿が見えたことでしょう。
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HMS Princen of Wales,R09
第1ブリッジをやや前方から撮影しました。本来は旗が風にたなびくシーンを撮りたかったのですが、無風に近かったようです。8月月末を迎えるというのにまだまだ夏日の厳しい残暑が続きます。
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HMS Princen of Wales,R09
潮風公園からはグッドアングルが得られます。東京国際クルーズターミナルの建造物と2つの艦橋、艦載機F-35B、そしてスキージャンプの全てを撮ることができるので、このポジションはとても人気がありました。
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HMS Princen of Wales,R09
特徴的な2つの艦橋、前方は艦の操艦に携わるクルーが乗り、後方には艦載機運用の指示を行うように役割を分割しているためこのような珍しい構造となったそうです。
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HMS Princen of Wales,R09
スキージャンプの上に立つ4人の人影が見えました。この日は公開予定はないので関係者だと思いますが羨ましい限りです。30日には一般応募で当選した人を対象にした艦内見学会が開催される予定ですが、当選確率は実に0.4%という非常に高い倍率だったそうです。
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F-35B ライトニングⅡ
公園からは見えにくかったのですが、甲板の中央付近には2機のF-35Bの垂直尾翼が見えました。
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F-35B ライトニングⅡ
唯一見えたF-35Bのキャノピーがこちら。コックピット側面の下にはイギリス軍のラウンデルが描かれていました。その奥にはヘリコプターの姿も確認することができました。
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F-35B ライトニングⅡ
日本の航空自衛隊へも配備が始まった艦載型のF-35B。既に空母運用を開始しているイギリス海軍はお手本にもなるものと思います。今後の日本の艦載機運用はとても興味深いです。
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HMS Princen of Wales,R09
決まった時間にイベントが行われるわけではないので、好きなタイミングでフラッと行けるのが嬉しいです。そのため見学者が密集することもなく撮影は快適に行うことができました。それにしても予想以上に人が集まっていて、結構注目していた人が多かったのだな、と驚きました。
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HMS Princen of Wales,R09
風が出てきたので3つの旗が揺れだしました。第1艦橋を迫力あるクローズアップで構図いっぱいに切り取りました。
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HMS Princen of Wales,R09
撮影位置を変えます。プリンス・オブ・ウェールズから少し距離をあけて離れた位置から撮影しました。工事中の目隠しフェンスがあるのが残念でした。これがなければ椰子の木が南国っぽい雰囲気の演出してくれたことでしょう。
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HMS Princen of Wales,R09
工事用フェンスはギリギリでトリミングすることでプリンス・オブ・ウェールズをクリアに切り取ることができました。至近距離で撮影するとパースがつきますが、遠方から超望遠域で撮影することで圧縮されて見えます。こちらのアングルの方が家族からは好評だったようです。
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F-35B ライトニングⅡ
右舷前方に配置された4機のF-35B。遠くから望遠レンズを使って撮ることで機体の重なりも強調されて凝縮感が増してみえます。
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F-35B ライトニングⅡ
1機にフォーカスをあててクローズアップ撮影しました。垂直尾翼には稲妻のマークが描かれています。F-35の愛称である「ライトニング」との相性もよくマッチするデザインだと思います。
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HMS Princen of Wales,R09
双頭のブリッジを圧縮効果で前後に配置して撮影しました。前後でデザインが違うのは役割や機能によって求められるものが違うのでしょう。
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F-35B ライトニングⅡ
前方艦橋とF-35Bの列線を切り取りました。いかにも空母らしい迫力のある組合せが表現された構図となりました。
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HMS Princen of Wales,R09
撮影ポイントからプリンス・オブ・ウェールズまではだいぶ距離があります。工事フェンスの障害物があるので艦影をクリアーに撮りたい場合は立ち位置も限られます。
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HMS Princen of Wales,R09
相変わらず真夏日の厳しい日が続いています。酷暑のダメージを受けているのでここで一旦、近くの商業施設へ移動して体力を回復することにしました。ゆりかもめの駅から見てみると、工事中の現場に溶け込んでいてここに空母があるとは気が付かないかもしれません。
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RX-0 UNICORN GUNDAM
ダイバーシティお台場にやってきました。ユニコーンガンダムを見るのも久しぶりです。まだ夏休み期間中ということもありか館内は観光客で溢れかえっており、ガンダムベースも入場規制で入ることができませんでした。ゆっくり休むのは難しそうだったので結局車に戻って車内休憩することにしました。
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RX-0 UNICORN GUNDAM
実物大のガンダムは前側から撮るよりも後ろ姿の方が撮りやすいと感じています。この日は青空の向こう側に発達していく積乱雲が見え始めていました。
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RX-0 UNICORN GUNDAM
タイミングよく演出の時間がきました。装甲の隙間から赤いサイコフレームが光りだしました。バーニアの光にもテンションが上がっていきます。
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シンフォニークルーズ
海からプリンス・オブ・ウェールズを見学するにはこの船に乗るという方法もあったようです。本来は食事のクルーズを楽しむもので、空母の横を航行していきました。ただディナーはちょっと高めです。
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東京湾
屋形船や羽田空港にアプローチする航空機など見て楽しむことができました。5~6千円くらいで海からプリンス・オブ・ウェールズを見学するクルーズがいくつかありましたがちょっと高いと思いました。もう少し手軽な料金のツアーが欲しかったです。
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東京湾
羽田空港は都心上空を通過する夏風運用でm並行して滑走路へ向かう旅客機の姿が見えました。上空には半月が顔を出し、高高度を飛行機雲を曳いて飛ぶ国際線のフライトも見えました。
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HMS Princen of Wales,R09
太陽が沈んでいきました。夜景を撮ろうと集まってきた人達で撮影スポットも場所取りが激しくなってきます。三脚や脚立を持ってくる人もいましたが私は手持ち撮影で挑戦します!
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観光船
東京湾には多くの観光船が航行しています。申し少し事前に詳しく調べておけばよかったと後悔する気持ちが少しありました。
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HMS Princen of Wales,R09
8月も下旬となり日没時刻も徐々に早くなってきました。とは言え、暗くなるのを待つとなかなか暗くならず、結構長く感じます。ドラマチックなマジックアワーも期待したのです、そこまでの空気感にはなりませんでした。
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HMS Princen of Wales,R09
照明が灯り始めました。SNSで見ると紫色のライトアップされた写真がまわってきましたが、それがとても綺麗で素晴らしく、自分も撮りたいと思っていました。しかしそれは到着時のセレモニー限定だったらしく、前日当日を含めてライトアップされることはありませんでした。
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HMS Princen of Wales,R09
だんだんと暗さが増してきました。夜景を撮影する時に重要になってくるのが手振れ対策とISO感度、そしてホワイトバランスです。暖色系にするか、それとも青白い寒色系にするべきか。これはすぐに確認できるミラーレスカメラの登場によりとても簡単にできるようになりました。
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HMS Princen of Wales,R09
期待したよりも照明は少なく苦戦しそうです・F-35Bにライトがあてられて姿が浮き上がればどんなによかったことでしょう。この写真ではマストの赤い灯火類がワンポイントになっています。
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東京
後ろを振り返ると東京の夜景が広がっていました。映画のような素晴らしい 夜景が撮りたい!と思いチャレンジしてみましたが思ったよりも光量が少なくイメージ通りにはなりませんでした。土曜日ということでオフィスビルの光が少なかったからかもしれません。
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HMS Princen of Wales,R09
同じような構図ばかりにシャッターを押していましたが、様子を見ているとターミナルビル内が赤く光るタイミングがあることに気が付きました。ライトのバリエーションとしては一番派手な色になります。
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HMS Princen of Wales,R09
撮影場所はカメラマンでほぼ埋め尽くされていて移動するのも難しい状態でした。できることと言えばホワイトバランスを調整し色味を変更することくらいです。暖色系を再現するとこんな感じですが肉眼で見た場合はこれが近いと思いました。
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HMS Princen of Wales,R09
ホワイトバランスを照明に変更して蒼白い寒色系のイメージに仕上げました。軍艦の場合はクールに感じられる、これぐらいの方が私は好みです。
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HMS Princen of Wales,R09
今回持参したのはニコンZ6Ⅲで、Z8よりも 暗所に強いと言われています。レンズは28-400mmの便利ズームでf値は8という暗いレンズでしたが、手ブレ補正もバッチリと効いて三脚を使うことなく手持ち撮影で撮ることができました。
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F-35B ライトニングⅡ
撮影後に明るさを増していますが、夜間の空母に搭載されているF-35Bのエンジンノズルを撮ることができました。
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HMS Princen of Wales,R09
夜景を撮ろうと集まった人の密度は昼間よりも多かったです。ご覧のような賑わいで前の方が移動する瞬間を狙って前列に喰い込んでいかないと思うように撮影することはできません。
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HMS Princen of Wales,R09
十分にプリンス・オブ・ウェールスの撮影を堪能することができました。昼間の暑さで体力を奪われていたのでこのあたりで撤収することにしました。
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F-35B ライトニングⅡ
上空には半月が出ていました。夜間にひっそりと浮かび上がる空母甲板上のF-35Bと月の組み合わせを今後撮影する機会はなかなかないでしょう。しかもこのような至近距離から見るとなれば尚更です。
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F-35B ライトニングⅡ
おそらく最も東京都心に接近した戦闘機はこのF-35Bではないでしょうか。このような対応を認める配慮からもイギリスに対する特別な関係性を感じることができます。
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HMS Princen of Wales,R09
夜間はシャッタースピードが落ちるので動くものはブレぶれそうですが、なんとか旗がたなびく瞬間を写し止めることができました。
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HMS Princen of Wales,R09
撮影を満喫したので東京国際ターミナルを後にすることにしました。せっかくなのでもう少しF-35Bを見学できるようにターミナルビルまでは入場できるようにして欲しかったというのが本心です。
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RX-0 UNICORN GUNDAM
夜間の演出タイムがやってきました。何度か見てはいますがユニコーンガンダムのデザインは本当に素晴らしく、カトキハジメ氏の天才的な能力を尊敬します。プリンス・オブ・ウェールズは9月2日にはと東京国際クルーズターミナルを離れ、あわせて日本を離れていきました。海外の空母が日本近海に展開するというのはあまり良い話ではありません。次回は平和的な目的で寄港して欲しいものと思います。
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スケジュール(パンフレット)
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